私は、9年前から東京で弁護士をしています。
困っている人を法律を使って助けたい!
そんな想いで弁護士を志しました。
弁護士となって2年目
私は、ある男性の刑事弁護を担当することになりました。
その男性は、ある罪で逮捕されており、
警察署にて身柄拘束されていたため、
私は、警察署へ行き、男性のお話を聞くことにしました。
その男性は、私にはっきりとは言いませんでしたがゲイの方で
「今どなたと住んでいるんですか?」と聞いたら、
男性の人と住んでいると答えてくれました。
また、「その男性と一緒に住むことになったきっかけは?」と聞いたら、
発展場で知り合ったと仰っていました。
当時の私は、発展場という言葉も知りませんでしたし、
その男性にどのような言葉を投げ掛ければよくて、
逆にどのような言葉であったら傷つけてしまうのか、
というのが全く分からず、
今思うと果たしてその男性に適切な弁護ができていたのか、
ものすごく疑問がありました。
(もちろん、刑事弁護自体は真剣に行いました!)
この原因は私自身に知識がないことが原因であると思ったので、
虹の架け橋クラブのクルーメンバーの方からお誘いをいただき、
今クラブに参加させていただいています。
虹の架け橋クラブで活動をしていくと、
L G B T Qに関する正しい学びができる、ということはもちろんですが、
「ありのまま」の自分であり続けることの大切さを学びました。
そして、その「ありのまま」の自分であり続ける、というのは
私自身にも当てはまることでした。
弁護士なんだから、他人には敬語を使わないといけない。
弁護士なんだから、人に対しては常に正しく接しなければならない。
目がそんなに悪くないのに、
他人に舐められたくないとの思いから、
メガネをかけていた時もありました。
弁護士になったばかりの私は、そんなことで頭の中が支配されていました。
皆さんがイメージする弁護士像は、
お堅い方
というイメージを持つ方もいらっしゃるかと思いますが、
今考えると、そのようなイメージを1番持っていたのは自分自身でした。
そして、そのイメージの人物は、私とは正反対の人物でしたので、
そのイメージを自分が持つことによって、
自分の行動力を自分自身で縛っていたと感じます。
虹の架け橋クラブでは「ありのまま」の自分でいることができます。
「ありのまま」でいいんだ!
ということに自分自身が気付かされました。
そんな「ありのまま」を出した弁護士としての私が活動することで、
皆さんの「ありのまま」を取り戻す、
あるいは、皆さんが「ありのまま」であり続けられる、、、
そんな弁護を行う弁護士になりたいと考えています。
樋口智紀
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