教育部門賞・横浜市立大学 学術院 医学郡 医学部看護学科
受賞理由
学生に対してLGBTに関する講義を3年間継続して行い、多様な性に関する知識と、より深い他者理解を醸成する教育活動をなされた。
教育部門賞 横浜市立大学 学術院 医学郡 医学部看護学科
教授 中村幸代(なかむらさちよ)様からのメッセージ
この度は、EESa!Award2019という名誉ある賞を頂戴し誠に光栄に存じます。
横浜市立大学医学部看護学科母性看護学では、看護学の基礎となる「概論」という講義で、セクシャリティ(人間の性)やその多様性について学んでいます。生の声を学生に届けたい、学生の頭ではなく心に響かせたいという思いから、貴協会に講義をお願いしております。学生からも「実際に当事者の方の声を聴くことで、より身近に感じられ、理解を深めることができた」「性は自由なものということを忘れず、本人の気持ちを尊重することが何より大事だと思った」などの感想があり、性について深く考える貴重な機会となっているようです。
今後もいただいた賞に恥じないように、医療者の卵として、また一人の人間として、性の多様性を学生に伝えていきたいと思います。
認定企業部門賞・株式会社JBMコンサルタント
受賞理由
JBMコンサルタント様内でも、深いLGBTの知識を持つ方を育成し、さらにLGBT研修をはじめ、多くの企業様に性的マイノリティに関するマナーや、しっかりとした取り組みの必要性を啓発なされた。
株式会社JBMコンサルタント様からのメッセージ
某通信大手企業さま向けダイバーシティ研修の際には、LGBTの学びを起点としながらも、ダイバーシティ一般に広く応用できる実践的な考えを学べる企画として、中根代表・勝呂理事とご一緒させていただきました。当事者の方と受講者達のトークセッション企画も設け、受講者の方々からは、「今までの研修で一番良かった」との絶賛を数々いただき嬉しかったです。
弊社内でもハラスメント防止研修にて、LGBTの方への差別的な言動がセクハラに該当することやアウティングを厳に慎むべきことを、社員達に伝えています。中根代表、須黒理事と対話してきた、十人十色である他者を慮ることの大切さ、そのような組織風土をつくることがイノベーティブな強い会社をつくることに繋がるということを、社員達に伝えているところです。
CialFrame様のますますのご清栄を心よりお祈り申し上げます。
個人サポーター部門賞・渡邊 未来子
受賞理由
LGBT当事者の刑事事件に発展してしまうかもしれない深い悩みや、自死を選んでしまいそうになる方と真摯に向き合い、その家族間の解決の糸口になるようなフォローアップをなされた。
また、定期的にLGBTにかかわる法律相談を開催された。
渡邊 未来子(わたなべ みきこ)様からのメッセージ
多様性があるからこそ、様々な発想が生まれ、お互い成長できるのですから、多様性は人類に与えられた可能性だと思います。その多様性の一つである相手を、誰もが尊重し、大事にできる社会は、同じく自分も大事にされる、住みやすい、素晴らしい社会になるはずです。
LGBTの当事者の方々からは、実際に、パートナーに限らず、周囲の方々を大事にされているお話をお伺いする機会も多く、私自身の大きな成長になっております。
ご相談者様に何ができるかを考えてきただけの私が、このような賞をいただき驚きましたが、社会が揺れ動く時に、前に進む勇気をいただけたことに感謝しております。これからもできることから活動して参ります。