埼玉県教育委員会の作成(制作:一般社団法人CialFrame)「保護者向けLGBTQ啓発動画」に当事者インタビューの受け手として参加させていただきました。
動画は、”LBGTQについてみんなで学ぼう(保護者向け)”というタイトルで、動画1の「LGBTQとは」という基本の知識から、 動画6の「カミングアウトした子どもを受け入れ、支えるために必要なこと」の、より実践的なところまで、6つの動画で構成され、その中のいくつかの動画の中で、いわゆる当事者と呼ばれる方々が、匿名や実名でインタビューに答えています。
この動画は、保護者の方々が、性の多様性についての理解を深めることで、全ての児童生徒が安心して学校生活を送ることができる環境づくりを推進することを目的としているそうです。
私が児童生徒だった時代から約半世紀、日本の教育現場の環境も時代の大きな変化の中で変わってきていることを実感しました。
私のパートは動画2の「理解者の必要性」。当事者として児童生徒と保護者と両方を経験した者としてその経験から思うこと、希望することを率直にお話ししてみました。(私の子どもは当事者ではありません)
まだ全面的にカミングアウトしているわけではないのに、埼玉県の保護者の中で、もし知っている方がご覧になれば、自動的にカミングアウトしてしまうことになる、そのような可能性(リスクかも?)があることを踏まえた上で、それでも何かお役に立てればと思い参加させていただきました。
視聴してくださった方々が、性の多様性について、いままでより少しでも意識を向けてくださるきっかけになれば嬉しいです。
公開されたと報告をいただきすぐに視聴したのですが、出演しているほかのメンバー、特に顔出し、実名で登場する方々が、明るく、気負いなく、ごく自然に話しているのがとても爽やかで好感が持て、かつクオリティが高いものに仕上がっていて、歴史ある団体だからこそできたこと、さすが!と感心しました。
当事者の親御さんのインタビューのパートでは、「NPO法人日本セクシュアルマイノリティ協会」の、あるトランスジェンダーのメンバーのお母さまが、カミングアウトされたときの様子やご自身の感情、やりとりをお話ししてくださっています。
このようなリアル感溢れるインタビュー動画は、ほかではちょっと見られない貴重な映像ではないかと思います。
首都圏でもこのような取り組みをされている自治体はまだ少なく、これをきっかけに他都道府県でも理解が進めば良いなとも思います。
埼玉県の取り組みを知ることと同時に、LGBTQの学びにもなりますし、動画の制作を担当した「一般社団法人CialFrame」や当事者インタビューにメンバーが協力した「虹の架け橋クラブ」の活動を伝えるきっかけにもなります。 一度ご視聴いただき、身近な方へご案内いただけますと幸いです。https://www.pref.saitama.lg.jp/f2218/lgbtqdouga.html
青山美紀
こちら、動画で使われなかった映像の一部です↓
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