私は、空調設備及の会社を経営する傍ら、その人が本来持っている個性(長所)を掘り下げ、「自分らしさ」を活かした生き方、人間関係構築のお手伝いをする個性プロファイリングという活動をしています。
空調設備業に携わっていたのは父の会社を継ぐ前提でした。父が創業した会社を長男である私が継ぐ為に、この業界に足を踏み入れる。ごくごく一般的な中小企業の事業承継のプロセスです。多少違っていたのは、そのあとです。
3年ほど前に、突然父親の会社を弟が継ぐことになり、私は父親の会社を辞めることになりました。私以外の家族で決めたいわゆる欠席裁判でした。
不思議と怒りはありませんでした。ただ、こちらの意見に耳を傾けることなく、このような決断をされたことや、自分という人間を何十年も見てきた家族が全然わかってくれていなかったことに対する寂しさのようなものを感じたことを覚えています。
自分に対する自信・自己肯定感が揺らいだ時期でもありました。
そんな時に、自分の内面に目を向ける機会が何度かありました。自分の何が足りなくて、何が優れているのか?優れているのに人から認められていないのはなぜか?そもそも本当に認められていなかったのか?etc
出てきた結論は、
人は驚くほど自分自身のことを分かっていない。
人は良かれと思って、大切な人の芽をつぶしてしまう。
人は自分の秤でしか人をはかれないので、人の秤に自分を委ねると辛くなる
でした。
私自身、自分の事は分かっていなかったし、今にして思えば周囲の「良かれ」に翻弄されていた過去の自分や、嚙み合っていなかった父との会話、みんな腑に落ちることばかりでした。
自分の事がある程度わかってくるにしたがって、何が起きてもだんだんと動じない自分、楽に生きている自分に気が付きました。と同時に、多くの人達がかつての自分のように生きにくさを感じているのかもしれないと思うようになりました。
「みんなが生きやすい社会って素敵だよね」
そんな風に思って、その実現に向けた取り組みが個性プロファイリングでした。そしてそういうタイミングで、吉美さんから(前から誘ってもらってはいたのですが・・・)いつもよりも強めに引っ張って頂いたのが虹の架け橋でした(笑)
今では「みんな違ってみんな良い」、「十人十色が当たり前」のコミュニティである虹の架け橋の皆さんとの時間を楽しみながら過ごせています。そしてそういう人たちの輪が徐々に広がっていくのって良いな、素敵だなって思いながら毎日を楽しんでいます。
投稿者:株式会社不二熱設備 代表取締役 堤昭人さん
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